「前十字靭帯断裂の自然治癒 症例58|25歳ドイツ人女性・落馬による右膝ACL損傷」

乗馬中に落馬し、右膝を地面に強打して受傷。病院でのX線検査に異常はなかったが、Lachman testで陽性(膝関節の不安定性)を認めた。MRIにて前十字靭帯断裂(Ihara分類II型)と診断。オンラインで松本じゅん接骨院の治療を開始し、1日3000歩の制限と30-120度の装具設定(0-30度の完全伸展制限)、ナチュラリゼーション(進化発達運動)療法を毎日実施した。最終MRIでは独立した3名の画像診断専門医全員一致でACLOASグレード0(正常な靭帯)と判定され、構造的連続性の完全な回復が認められた。その後リハビリを重ね、日常生活への復帰を果たした。

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患者情報:

  • 年齢・国籍:25歳・ドイツ人女性
  • 受傷側:右膝

受傷機転:

  • 受傷日:2023年9月24日
  • 状況:乗馬中に落馬。両足での着地はできたものの、その際に右膝を地面に強打。当日病院を受診しX線撮影を行ったが骨折は認められず、Lachman testにて陽性(膝関節の不安定性)を確認。10月12日のMRI撮影により前十字靭帯断裂と診断された。

初期評価(MRI①)

  • 撮影日:2023年10月12日
  • 画像診断:独立した3名の画像診断専門医に読影を依頼
  • Ihara分類:II型(湾曲して連続した帯状) ※3名全員一致

〖Ihara分類 注釈〗

I=直線的断裂/II=湾曲した断裂/III=断端の変位を伴う断裂/IV=断端が不明瞭・形態不良

初期方針・治療経過

  • 開始日:2023年10月20日
  • 形態:オンラインにて松本じゅん接骨院の治療(自然治癒療法)を開始。
  • 管理:装具を30-120度に設定し、0-30度の完全伸展を制限。1日3000歩以内の歩行制限を徹底。
  • 運動療法:ナチュラリゼーション(進化発達運動)療法を毎日実施。

最終評価(MRI②)

  • 撮影日:2024年2月21日
  • 画像診断:独立した3名の画像診断専門医に読影を依頼(判定:3名全員一致でACLOAS grade 0)
  • ACLOAS判定:0(正常な靭帯。低信号強度であり、太さと連続性が規則的) ※3名全員一致
  • 現状:継続的なリハビリと治療管理により、構造的連続性および正常な靭帯形態への回復が認められた。その後もリハビリを継続し、日常生活への復帰を果たした。

〖ACLOAS native ACL分類 注釈〗

0=正常/1=肥厚や高信号があるが連続性保持/2=菲薄化があるが連続性保持/3=連続性消失

まとめ

  • 受傷:乗馬中に落馬し、右膝を地面に強打してACL断裂を受傷。X線に異常はなかったが、Lachman testで陽性となり、MRIにて断裂(Ihara分類II型)と診断された。
  • 管理:1日3000歩制限、装具による30-120度設定(完全伸展制限)、およびナチュラリゼーション(進化発達運動)療法を毎日オンライン指導のもと実施。
  • 結果:最終MRIにて独立した3名の画像診断専門医全員一致でACLOAS grade 0(正常な靭帯、構造的連続性の完全な回復)と判定された。手術を行わずに自然治癒が達成され、その後のリハビリを経て日常生活への復帰を果たした。

参考文献

  1. Filbay SR, et al. Healing of acute anterior cruciate ligament rupture on MRI and outcomes following non-surgical management with the Cross Bracing Protocol. Br J Sports Med. 2023.
  2. Ihara H, Kawano T. Influence of Age on Healing Capacity of Acute Tears of the ACL Based on MRI Assessment. J Comput Assist Tomogr. 2017.
  3. Roemer FW, et al. Anterior Cruciate Ligament OsteoArthritis Score (ACLOAS). Osteoarthritis Cartilage. 2014.

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