キックボクシングのプレー中に右膝を受傷。初期MRIにて前十字靭帯完全断裂と診断。オンラインで松本じゅん接骨院の治療を開始し、1日3000歩の制限と30-120度の装具設定(0-30度の完全伸展制限)、ナチュラリゼーション(進化発達運動)療法を毎日実施した。最終MRIでは独立した3名の画像診断専門医全員一致でACLOASグレード2と判定され、構造的連続性の獲得が認められた。その後リハビリを重ね、日常生活および適度なスポーツ運動への復帰を果たした。
前十字靭帯断裂の自然治癒療法 / 前十字靭帯自然治癒の症例集/Facebookグループ
患者情報:
- 年齢・国籍:30歳・ギリシャ人男性
- 受傷側:右膝
受傷機転:
- 受傷日:2023年8月4日
- 状況:キックボクシングの練習中、右足でスピンキックを行って着地した際に転倒。受傷時にポッピングサウンド(破裂音)を感知。当日病院を受診しX線撮影を行ったが骨折は認められず、アイシング等の初期処置により症状緩和を図った。10日後に再診し徒手検査を実施。8月17日のMRI撮影により前十字靭帯完全断裂と診断された。

初期評価(MRI①)
- 撮影日:2023年8月17日
- 画像診断:独立した3名の画像診断専門医に読影を依頼(見解が異なるため多数決を採用)
- Ihara分類:4型(実質部での完全断裂) ※3名中2名が4型、1名が3型と判定
〖Ihara分類 注釈〗
I=直線的断裂/II=湾曲した断裂/III=断端の変位を伴う断裂/IV=断端が不明瞭・形態不良
初期方針・治療経過
- 開始日:2023年8月下旬
- 形態:オンラインにて松本じゅん接骨院の治療(自然治癒療法)を開始。
- 管理:装具を30-120度に設定し、0-30度の完全伸展を制限。1日3000歩以内の歩行制限を徹底。
- 運動療法:ナチュラリゼーション(進化発達運動)療法を毎日実施。

最終評価(MRI②)
- 撮影日:2024年1月5日
- 画像診断:独立した3名の画像診断専門医に読影を依頼(判定:3名全員一致でACLOAS grade 2)
- ACLOAS判定:2(菲薄化があるが連続性保持) ※3名中3名全員がgrade 2と判定
- 現状:継続的なリハビリと治療管理により構造的連続性を獲得。その後もリハビリを継続し、日常生活および適度なスポーツ運動への完全復帰を果たした。
〖ACLOAS native ACL分類 注釈〗
0=正常/1=肥厚や高信号があるが連続性保持/2=菲薄化があるが連続性保持/3=連続性消失
まとめ
- 受傷:キックボクシング中にスピンキックの着地で転倒し、右膝ACL完全断裂を受傷。破裂音を伴い、受傷後MRIにて断裂と診断された。
- 管理:1日3000歩制限、装具による30-120度設定(完全伸展制限)、およびナチュラリゼーション(進化発達運動)療法を毎日オンライン指導のもと実施。
- 結果:最終MRIにて独立した3名の画像診断専門医全員一致でACLOAS grade 2(構造的連続性の獲得)と判定された。手術を行わずに自然治癒が達成され、その後のリハビリを経て日常生活および適度なスポーツ運動へ復帰を果たした。
参考文献
- Filbay SR, et al. Healing of acute anterior cruciate ligament rupture on MRI and outcomes following non-surgical management with the Cross Bracing Protocol. Br J Sports Med. 2023.
- Ihara H, Kawano T. Influence of Age on Healing Capacity of Acute Tears of the ACL Based on MRI Assessment. J Comput Assist Tomogr. 2017.
- Roemer FW, et al. Anterior Cruciate Ligament OsteoArthritis Score (ACLOAS). Osteoarthritis Cartilage. 2014.


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