前十字靭帯断裂の自然治癒 ケース54:カナダ人女性サッカー選手

趣味でサッカーのプレー中に左膝を受傷。3名の専門医による合議の結果、初期MRIではIhara分類III型(断端の変位を伴う断裂)と判定。オンラインで松本じゅん接骨院の治療を開始し、1日3000歩の制限と0-30度の伸展管理、ナチュラリゼーション運動療法を1日3回実施した。4ヶ月後の最終MRIではACLOASグレード2と画像上の連続性が認められ、リハビリを重ねて日常生活に復帰を果たした。サッカーへの復帰は断念した模様。

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患者情報

  • 年齢・国籍:28歳・カナダ人女性
  • 受傷側:左膝

受傷機転

  • 受傷日:2023年6月14日
  • 状況:趣味でサッカーのプレー中に左膝を捻った。受傷時にpopping sound(ポップ音)を自覚。翌15日にX線検査を行い骨折等の問題無しと診断。

初期評価(MRI①)

  • 撮影日:2023年6月23日
  • 画像診断:独立した3名の画像診断専門医に読影を依頼(判定:全員一致でIhara III)
  • Ihara分類:III型(断端の変位を伴う断裂)

〖Ihara分類 注釈〗

I=直線的断裂/II=湾曲した断裂/III=断端の変位を伴う断裂/IV=断端が不明瞭・形態不良

初期方針・治療経過

  • 開始日:2023年7月3日
  • 形態:オンラインにて松本じゅん接骨院の治療を開始。
  • 管理:装具装着。膝伸展0〜30°制限。1日3000歩の歩行制限を徹底。
  • 運動療法:ナチュラリゼーション運動療法を1日3回実施。

最終評価(MRI②)

  • 撮影日:2023年10月(受傷4ヶ月後)
  • 画像診断:独立した3名の画像診断専門医に読影を依頼(判定:全員一致でACLOAS grade 2)
  • ACLOAS判定:2(菲薄化があるが連続性保持)
  • 現状:その後リハビリを重ね、日常生活に復帰した。サッカーへの競技復帰は断念した模様。

〖ACLOAS native ACL分類 注釈〗

0=正常/1=肥厚や高信号があるが連続性保持/2=菲薄化があるが連続性保持/3=連続性消失

まとめ

  • 受傷:趣味のサッカー中に左膝ACL断裂。受傷時にポップ音あり。初期X線は異常なし。
  • 管理:1日3000歩制限、装具による0-30度伸展制限、およびナチュラリゼーション運動療法を1日3回継続。
  • 結果:4ヶ月後の最終MRIで連続性は保持(ACLOAS grade 2)され、自然治癒が認められた。日常生活へ復帰したが、サッカーへの復帰は断念。

参考文献

  1. Filbay SR, et al. Healing of acute anterior cruciate ligament rupture on MRI and outcomes following non-surgical management with the Cross Bracing Protocol. Br J Sports Med. 2023.
  2. Ihara H, Kawano T. Influence of Age on Healing Capacity of Acute Tears of the ACL Based on MRI Assessment. J Comput Assist Tomogr. 2017.
  3. Roemer FW, et al. Anterior Cruciate Ligament OsteoArthritis Score (ACLOAS). Osteoarthritis Cartilage. 2014.


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