前十字靭帯断裂の自然治癒 ケース34 32歳 パナマ人ビジネスマン

前十字靭帯断裂の自然治癒療法

前十字靭帯断裂自然治癒の症例集

患者情報:

32歳、男性、パナマ人

受傷機転:

2022年8月21日、バスケットボールの試合中に、左足で踏み切ってジャンプした時に、左膝から断裂音を感じた。そのまま動けなくなり、病院へ搬送された。同日にMRI撮影を行い、以下の診断を得た。Lachman テストは陽性であった。

前十字靭帯断裂(断端が不明瞭Iharaの分類Ⅳ)

受傷後の経過:

2022年9月13日より、当院のオンライン治療にてナチュラリゼーション療法を開始した。オンライン治療と自宅でのナチュラリゼーションを継続し、治療開始から4ヶ月後に再度MRI撮影を行った。

MRIの結果:

 断裂した前十字靭帯は、緊張性を有していないが、その連続性は回復していた。大腿骨付着部付近の線維は細い形態であるが、以下末梢部分は十分な太さを有していた。(Iharaの治癒分類B

考察:

 本例の前十字靭帯断裂は、断端が不明瞭であり、自然治癒は難しいとされる切れ方であった。その予想に反し、受傷後5ヶ月後のMRIでは、その連続性を回復し、比較的良好な結果を得ることができた。その後、リハビリを重ね、日常生活を問題なく送れるまでに回復し、ジョギングなどの軽い運動は行えるようになった。

参考文献:

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